ⓔノート14-3-6 尿蛋白選択指数 (selectivity index: SI)
IgGと比較してアルブミンの尿中排泄が多い場合,つまり主として分子量の小さな蛋白質が漏れている場合,SIは低値 (<0.1~0.2) となり,尿蛋白の選択性が高いという.一方,サイズに関係なく蛋白質が漏れている場合は,SIは高値 (>0.2) となり,尿蛋白の選択性は低いという.尿蛋白選択指数の計算式では,アルブミンの代わりに分子量が近いトランスフェリン (Tf) を用いる.
SI=IgGクリアランス/Tfクリアランス
={尿中IgG/血清IgG}/{尿中Tf/血清Tf}
〔丸山彰一〕